世界中に9000種以上あるといわれる羽根。 茶の湯においては、席中に飾られそのまま点前に使われるもの。客の目には触れないけれど、水屋にて大切な用を成すものとがあります。
小さいものから順に、いくつかを並べてみました。右から、小羽根、小羽箒、風炉用羽箒、炉用羽箒、掴み羽根(つかみばね)、掃込(はきこみ)で、畳の目で測ってもその大きさはさまざま。
小羽根は、茶箱点前において器据(きずえとは、道具をのせるための敷物)を清めます。小羽箒は、茶掃箱の中に常にあり、道具に付いた抹茶をやさしく祓います。
羽箒は、炭点前用で、三枚の羽根を束ねたものです。
白鶴、玄鶴、野雁、鷲、梟などの羽根でつくります。
掴み羽根は、左右のない羽根15枚を一束にしたもので、水屋用で炭斗にのせておきます。
掃込は、茶事の時、席中の畳を掃き清めるためのものです。
いづれの羽根を用いるときもその所作は、羽根の美しさ、柔らかさも重なって…。亭主の道具への慈しみが伝わってきます。