<過去のよもやま話>
2008年 9月「羽」
2007年 4月「月見台中次」
2007年 1月「南蛮菓子」
2006年 10月「栗金団」
2006年 8月「苔」
2006年 6月「蛇の目」
2006年 2月「紅爐一点雪」
2005年 12月「イスタンブール」
2005年 9月「重陽の節句」
2005年 7月「安南焼」
2005年 5月「楓」
2005年 3月「釣釜」
2005年 1月「結柳」
2004年11月「口切」
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万葉の時代から今日に至るまで、連綿と同じイメージが苔にはつきまとっています。「苔むす」という言葉で表されるように、長い時間が経過したこと、人気のなさや、侘しさ、あるいは世を捨てた人の有り様、わび住いをまで暗示させてしまうのです。
コケは世界中で1700種類あるそうです。 京都などの庭にもっとも普通に植えられているのが、ウマスギゴケ。山地から高山帯の明るい地上に多く見られる種類です。オオスギゴケも苔庭に使われています。水ぎわや湿原でよく目にするのがミズゴケ、「水」に生えるコケだとばかり思っていましたが、それは誤りで、水をたくさん蓄えることができるという意味だそうです。
名前を聞いただけでも姿が浮かんでくるのが…シッポゴケ、ススキゴケ、ユミゴケ、シラガゴケ、ヒョウタンゴケ、カンムリゴケなど…今すぐにでも、コケを探しに出かけたくなる呼び名ですね。 |
ひとつひとつはとても小さく、塊として蜜に寄り添っていなければ生きていけない植物。目の網膜自体には映し出されていても、ちゃんと意識をしていないと簡単に見過ごしてしまいます。
静寂の雰囲気をかもし出す、この不思議な植物は、日本人にとってはなくてはならない、心に物語を語る植物なのです。 |
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