<過去のよもやま話>
2007年 4月「月見台中次」
2007年 1月「南蛮菓子」
2006年 10月「栗金団」
2006年 8月「苔」
2006年 6月「蛇の目」
2006年 2月「紅爐一点雪」
2005年 12月「イスタンブール」
2005年 9月「重陽の節句」
2005年 7月「安南焼」
2005年 5月「楓」
2005年 3月「釣釜」
2005年 1月「結柳」
2004年11月「口切」

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初風炉の季節、楓は小さくてかわいい密集した花を付けます。それからひと月あまり・・・。トンボの様なあいくるしい形の種子へと育ちます。
 古来より愛されてきた楓は、江戸時代から多くの種類が生み出され、300種にものぼるといわれています。
  楓(かえで)の語源は「蛙手(かえるで)」から転じたものです。水かきのように切れ込みの浅い葉のものを楓といいます。紅葉(もみじ)の語源は、秋に赤や黄に変わる様子を昔「紅葉づ(もみづ)」と言ったことにもとづき、切れ込みの深い楓を紅葉といいます。
 余談ですが、英語ではどちらも「メープル」。ちなみに、メープルシロップはイタヤカエデという品種から取られた樹液です。楓は茶花として活けられることはあまりありませんが、これから晩秋まで、山に有り、庭で愛で、茶席に在っては、さまざまな意匠(いしょう)となって、わたくしたちを楽しませてくれます。